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はみだしにっき

2006年12月4日

アバド

先日アバドとベルリンフィルのDVD(ベートーベンの交響曲第三番・第九番)を買ったんですけど、すっごくよかったです。それで久し振りにアバドがベルリンフィルの音楽監督に就任した年のドキュメンタリーも引っ張り出して見てしまいましたが、これもやっぱりよくって、涙が出ました。私よくコンサートに行って泣いたりするんですけど、久々に本当に感動しました。

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アバドってねえ、どこがいいんでしょうねえ、それを説明するのが難しいんですけど、私アバドは大好きなんです。ベルリンフィルに就任したときも、なんだか期待と不安が入り交じった、不思議な興奮を覚えました。ベルリン初年のドキュメンタリーの中でも、誰かが「アバドを批評するのは難しいよ。アバドと違う風には演奏できるけど、アバドより上手くはできない」というようなことを言ってました。うまい言い方だなあ、と思いましたねえ・・・。例えばアバドの前任、カラヤンの音楽は、聴けばそれと分かるんです。たいていの場合。私はカラヤンが好きではないので、CDを買うときなんかも企画は面白くてもカラヤンだったら買いません。なんかあの薄気味悪い甘ったるさというか、媚びた音楽というか、ついていけないんですね。あと、例えばフルトヴェングラーとかクライバーのベートーベンは緊張感があって、彼らの色がある。でも、アバドはねえ、聴いて「あ、アバドだ」って思うものでもないんです。言い当てられないもんだから堂々と「私はアバドのファン」って言うのを躊躇してしまうのですけど、聴いてアバドだと分からなくても、絶対に立ち止まって聴き続けてしまうのがアバドです。目立ったことしてないのに、なんかいいんです。

第九は、いままでCDは持っていたけど、こんなにじっくり聴きませんでした。なんか変わった交響曲だな〜ってずっと思ってましたけど、ものすごくパワフルですねえ。生命力に溢れていて、このあとベートーベンはまだまだいくらでも作曲できたんじゃないか、なんでこれが最後になっちゃったんだろうと思うほどです。ベートーベンが第九を自分で振ったとき、聴力を失っていたために合唱が歌い始めたのが分からなくて待ってしまい、曲を壊してしまったような記述を読んだことがあるのですが、あんな名曲を作ったのに自分で聴くことができなかったベートーベンてやっぱり可哀想でしたよねえ。

まま、ドキュメンタリーの方はアバドのベルリン就任とベルリンの壁崩壊をからめて撮られていたし、カラヤンとの兼ね合いや新人ピアニストを育てる過程も紹介されていたので、考えたことは多々あったのですが、それはまたいつか。

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