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はみだしにっき

2008年2月25日

三浦和義さん、サイパンで逮捕

ビックリしました。三浦和義さん(どういうふうに呼んでいいのかちょっと分からないんですけど)がサイパンで22日(現地時間)に米捜査局に逮捕されたニュース、日本では大きく報道されていることと思います。

ロス疑惑が起こったとき私は十代前半で、事件の内容とかマスコミの行き過ぎ取材とか、当時は分かっていなかったけれど、それでも「ロス疑惑」「三浦和義」という言葉はものすごいインパクトを持っていたし、いまでもそのインパクトは薄れていません。・・・インパクトは薄れてないんだけど、どうしてアレがそんなに大きく取沙汰されていたのかは未だに分たらない、という感じでしょうか。それでも三浦逮捕のニュースには心臓がバクバクしました。

最終的にどこに落ち着くのか見て行きたいですが、とりあえず彼が逮捕されてからの数日「すごい」の一言が頭の中でこだましています。

まず、ロス市警の執念とも言える捜査がすごい。日本で無罪確定していてもアメリカには別の法律があるとか、アメリカには殺人罪の時効がないとか、そういうリクツは分かるけど、それとは別の部分で、被害者も被疑者もアメリカ市民ではなく、外国人の一般の夫婦で、この事件でアメリカが被害を被ったワケでもなく、事件解決がアメリカの利益につながるワケでもなく、それでも捜査を続けるモチベーションがすごい。警察なんだから損得抜きに正義なり司法なりを貫いて欲しいし、警察がそうしてるのを見て驚くのもナンですが、だけど警察がそういう機関でもないのはみんな分かってるしね。・・・・誤解のないように明記したいのですが、私は「アメリカに利益がないんだから捜査しなくてもいいのに」って言ってるんじゃないんです。利益のないことを長い間捜査するような機関じゃないだろうと、警察に期待も信頼も持っていなかった自分を自覚し、思いがけなかったことにただビックリしているのです。

あとですね、もしも今後、三浦さんの有罪が明らか(決定じゃなく)になったとしたら、それもすごい。日本が掴みきれなかった証拠をロス市警が掴んだのなら、ロス市警はすごい。そしてロス市警が掴めた証拠を日本が掴めなかったのなら、日本もすごい。日本の捜査局は無能ということになるのでしょうか。それともロス市警が超有能ということになるの?それってすごくないですか?三ヶ月という短期間に一美さんは二度襲われたわけで(殴打事件と銃撃事件)、その二つは関連があると思われるのに、殴打事件では和義さんが犯人とされ有罪、銃撃事件では無罪(彼も打たれてはいますが)。そのスッキリしない感じもすごい。あとね、一度自国で自国民を無罪とした以上、日本は三浦さんを今後サポートしていくのでしょうか。それともアメリカの法律を尊重し、アメリカ国内で事件が起こったからには、日本は静観するのでしょうか。町村長官は「アメリカから要請があれば、日本で無罪になったからといって捜査協力ができないということではない」というようなことを言ったそうですが、それって日本の最高裁判所の判決を日本政府自らが否定することにならないの?でも、そんなプライドよりも真相解決の方が大事ですよね。その微妙さもすごい。

毎日新聞の記事では、米国の「属地主義(事件がどこで起きたかが焦点)」と日本の「属人主義(誰が事件を起こしたかが焦点)」に触れていて興味深いのですが、これについて米国人の友人とちょっと話しました。彼はアメリカの属地主義もグレーゾーンがあると言っていて、「アメリカ市民がアメリカ国外で犯罪に関わった場合、米国は原則的に立件しない」というのもあくまで原則であって、立件することもあるとのこと。さらに面白いのは、その友人が言うには、アメリカも日本と同じで「一事不再理(無罪判決が確定した事件を再審理することは許されない)」の原則があるというのです。なので、友人は「それなのに日本で無罪が確定した容疑をアメリカが覆すのは偽善。バカバカしい」と、今回の逮捕劇には否定的でした。それから、「国際的なルールを作るべきだよね」とも言ってましたが、私もそれには賛成です。(余談ですが、この友人はサイパンを知らなかった・・・・・)

でもね、もしも三浦和義さんが真犯人だったとしますよね。そうしたら、それなりのペナルティが課されて当然ですよね。だから、いまの段階では「もし」なんだけど、もしもそういう結果になったら、ロス市警に拍手を送りたいし、感謝もしたいじゃないですか?でももし、三浦和義さんが真犯人じゃないなら、今回の逮捕は日本で無罪が確定していただけにとんでもない大失敗になるわけで、でもそんなことはロス市警だって分かっているだろうから、それでも逮捕に踏み切ったということは、やっぱりそれなりの証拠をつかんだと思って間違いなさそうですよね。

最後にもう一つすごいと思うこと・・・・・。時効ってすごくないですか?日本の法律では殺人罪は25年で時効が成立するということですよね。ロス疑惑の被害者、三浦一美さんが狙撃されたのは1981年、それが元で亡くなったのは一年後の1982年11月、時効をどの時点から数えるか分かりませんが、一美さんが亡くなった時点から数えても2007年、つまり去年の11月には時効が成立したんですよね。三浦和義さんの無罪判決が高裁で下されたのは1998年、最高裁の上告棄却によって確定したのは2003年。じゃあそのあとの約四年間、日本の捜査局は真犯人を探していたのでしょうか。いえ、三浦和義さんの無罪判決が出るまでの期間も、捜査は続けていたのでしょうか?でもそれだと「この人が犯人」って立件した自らを疑うことになるからそれもおかしいですよね。でもね、裁判でそんなに時間がかかって、和義さんが真犯人じゃないなら、時効が成立してしまうまでのほとんどの捜査のための時間を無駄にしたことになるじゃないですか。もちろん裁判は慎重に進めて欲しいし、時間がかかるのも分けるけど、だとしたら時効ってすごいことじゃないですか?

・・・・・ん?ふと思い出しましたが、裁判が行われていた年数は時効の年数に数えられないんじゃなかったっけ・・・・?うーん・・・・・・。ちょっと、そういう記述をいま見つけられないのですけど・・・・・。ちょっと調べてみます。

・・・わ。今日(日本時間では昨日ですが)2月25日は一美さんの誕生日だそうです。なんか、すごいですね。驚きの連続です。

2008年3月3日

名誉毀損ってそういうこと?

ロサンゼルスで三浦容疑者への逮捕状が発行されたのは1988年5月5日だそうです。約20年前・・・。事件が起きたのは1981年なので、ロスでは逮捕状が出るまでに7年かかっているわけですね。ということは、1988年の時点でロスでは彼が犯人だという確信を持っていたんだけど、これまで逮捕できる機会がなかっただけ、ということなんでしょうか?それから、本人が逮捕状が出ているのを20年も知らないというのもどうなんでしょう?私は逮捕される理由はないはずだけど、どこかで逮捕状が出ていて自分が知らないだけだったら怖いな、とか、ちょっと思いました。

・・・さて、三浦和義さんの呼び方についてですが。

逮捕のニュースを知った直後はどう呼んでいいものか?と思った三浦和義さんですが、逮捕されたいまの立場は容疑者ということなんですよね。三浦容疑者と呼んでいる記事も見るので私もそれに倣おうと思ったりしますが、私ごときが誰かを容疑者呼ばわりするのもね、とも思うし。かと言って「さん」も気持ち悪いし、かと言って呼び捨てするのもね?とも思うし(容疑者とり呼び捨ての方が本人はマシと思うかな)。そんなことを考えていたら、「三浦和義元社長」と呼んでいる記事がありました。例えば西日本新聞。29日付の記事でもまだ「元社長」です。しかも、どこの会社の社長だったのかとか、何も記述がないんですけど、あの人のことは日本人なら誰でも知っているという前提なのでしょうか。ふーん、弁護士が決まったみたいですね。アメリカのCBSでは2月23日付けの「逮捕された」というニュースから「Killer(殺人者)」呼ばわりです。まだ決まってないのに。とりあえず、私は「三浦容疑者」でいこうかな。

・・・と、思っていたら、どうも「元社長」というのは名誉毀損への配慮なのでしょうか。三浦容疑者がマスコミの名誉毀損報道と闘って勝った(476件にのぼる訴訟の80%は勝ったと本人が言っているそうです)経験を踏まえてのことなのかな?でも容疑者を容疑者と呼ぶのは罪ではないですよね、事実なんだから。・・・と思ったけど、もしかしたらそうでもないのかも?と、名誉毀損を調べて思いました。前置きばかりグズグズ長くて申し訳ありませんが、私って本当に法律を知らないんです。これまではそれでいいと思ってたけど、今回のことで「知らないにも程があるな」と思いを改めています。だってね、名誉毀損て耳慣れた言葉なのに、その意味を私は全く理解していなかったことに気づいたのです。先日、下のページを読んだときは気を失うかと思いました。

ネット社会の情報リスク:「ネットでの誹謗・中傷への対応」(その1)
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/343/343247.html

私はずっと、名誉毀損は人や団体に対してあることないことを言って名誉を傷つけること、つまり作り話の類だと思っていました。ところがこの解説によると、

名誉毀損と侮辱罪との違いは、"事実を指摘することによって社会的評価を低下させた場合"が「名誉毀損」で、"事実の指摘を伴わず単に評価・判断を示すことによって、社会的評価を低下させる場合"が「侮辱」であるとされている。
たとえば、
「○○社長の記者会見でのあの発言、本当に馬鹿げているとしか思えませんでした」
という場合は名誉毀損となり、
「○○社長の知能のレベルは猿並みだ」
という場合は侮辱になると考える。

となっています。侮辱罪というのが名誉毀損とは別に存在することも初めて知りました。

・・・・・でも・・・・・、こうなると、これまで「本当のことなんだから言っても構わない」という判断のもとに色んなことを言ってきたし、人の話を聞く時も、それが事実かどうかは気にしても、その事実によって関係者の名誉が傷つくかはあまり気にしなかった(被害を受けた人を気遣って話に触れないことはありますが)、その判断基準自体を改める必要がありそうです。そもそも、私が三浦和義容疑者逮捕にビックリしてこんなページを作っていることも、三浦さん本人が名誉毀損だと訴えれば名誉毀損になってしまうの?うーん。なんか、そうなると何も言えないような・・・・・。

ただ、それでも言わずにはいられないのですが。

私はやっぱり、ロス疑惑が疑惑のままで終わらず、動いている感じが嬉しいみたいです。三浦和義さんが犯人かどうかが焦点ではなく、あんなに騒がれた事件が迷宮入りで終わって、警察にガッカリした気分を引きずるよりいいじゃないかと。迷宮入りしている事件なんてたくさんあるんだけど、ロス疑惑のインパクトはそれだけ強いというか。三浦和義さんが真犯人じゃないならお気の毒では済まないですが、そういう全ての面が緊張を含んでいて、やはりどうなるかが気になります。

2008年10月11日

三浦和義元・・・

ロス疑惑の三浦和義さんが、ロスに移送されたな、と思って昨日は寝たのに、今日になったら自殺してしまっていました。朝ニュースを見て、しばらく信じられませんでした。すっきりしないことが多い世の中ですが、これもスッキリしないですね。それで、彼が死んでしまったので、事件の方も永久にスッキリしないままになってしまうんですよね。ただ、もし、アメリカでどんな判決が出ても、スッキリ出来たかどうかは疑問なんだけど・・・。

で、彼のことをなんて呼んでいいのかも分からずじまいですが、日本のメディアが未だに「元社長」って呼んでるのだけは賛成できません。三浦さんが経営していた会社のことで話題になってるならまだしも、元社長って言われてもなんのことだか分からないじゃないですか。ほかにそんな呼ばれ方する人いないでしょう?三浦和義氏じゃだめなのかな。

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