2008年10月30日
「田沢問題」
プロ野球のドラフト会議って昔からよく分からなかったけど、一言で言ってしまえばヘンじゃないですか?毎年毎年、気持ち悪さを感じるんですよ。ドラフト会議は日本のプロ野球界だけが行っているものではないし、制度そのものの善し悪しは置いておくとして、日本のプロ野球界の、あのドラフト会議はヘンだと思うんです。私はプロ野球には全然興味がないので、以前はどうでもいいと思っていたんだけど、でもその一方で高校野球が大好きなので、夢中で応援した甲子園球児がドラフト会議で弄ばれて(という風に見えてしまうことが多いと思いません?)涙したり、そういうのは嫌なわけです。この前引退した清原さんなんて、彼の野球選手としての活躍よりもあの涙が印象に残ってしまったくらいだし。それに伴って桑田さんも、やっぱり彼の野球選手としての素晴らしさよりあのドラフト会議の摩訶不思議が印象に残ってしまったくらいだし。そういうの、嫌なわけです。
それでね、戦力の均衡を保ってリーグを面白くしたいだの、自由競争だと高騰する一方の契約金や年俸に対する対策としてだの、理屈は分かりますよ。分かるけど賛成しがたいじゃないですか。自分が将来有望な野球選手だと仮定して、自分が入団できるチームが向こうの都合で決められちゃうのってどうなんでしょう。もっと身近なたとえで、ただ単に自分が就職活動をするとして、試験で落とされるならまだしも、自分が働きたい会社の競合会社が自分を欲しいからって本命の会社に応募さえできないとしたらムカつきませんか。プロ野球は他の仕事と事情が違うと言えば違うけど、でも私たちの常識が全く通じないっていうのもおかしいでしょう?あとね、日本でのプロの経験がないまま海外の球団でプレーする選手がいたとして、それは日本プロ野球界の勢力均衡だの契約金高騰だのとは関係ないんじゃないの?で、その選手に対して「日本に戻っても二年か三年はプロでプレーできない」とかさ、そういう仕返しをするのってどうなの?しかもアマチュア球団に「今後はそういう選手が出ないように注意してほしい」とかクドクド言うのってどうなの?プロはアマよりエラいのか。
・・・と、いい加減アタマに来ていたら、日本プロ野球の選手会が、その決定を見直すように意見書を提出したというニュースが出たので、ちょっと気分が良くなっているところです。ほら見ろ。選手は奴隷じゃないんだし、道具でもないんだし、職業選択の自由とか、自分の能力に応じた収入を得る権利とか、そういうのあるでしょう。田沢選手もそれなりのリスクを覚悟してメジャーに挑戦するわけだし、送り出してあげればいいじゃないの。で、もしも、メジャー希望の選手がドラフト会議前に水面下でメジャー球団とコンタクトするとしてですよ、それさえも、いまの状況では責める気持ちになれないですよね。日米の野球界でドラフト指名された選手を取らないという紳士協定があるとしても、選手本人が希望してるんだったら話は別だと思うしね。つまらない制裁をするような、選手を縛るだけのような日本プロ野球界が、しかもドラフト会議前に水面下で根回しだのなんだのしてるようにしか見えない人たちが、自分のことは棚に上げて選手にだけ「水面下でメジャーと交渉するな」って言えるのか?とも思うじゃないですか。
ちょっと言いすぎてるかもしれないけど、毎年毎年嫌な気分にさせられていた日本プロ野球のドラフト会議について、突然ではありますが思いのたけを語らせていただきました。(ため息)