今日は8月6日なので、広島在住の小うにから『ひろしまレポート』をお送りしたいと思います。
今年は梅雨が長く、突然真夏になった広島は、連日33度を越す8月です。そして、例年通り夾竹桃のピンクと白の花が、今年は長雨のせいかいっせいに咲き乱れ、今年も8月6日がやってくるんだなぁ・・・と思わせます。
アスファルトからゆらめく熱い空気と、真っ白な雲が映える青い空、そして目にしみる夾竹桃の花。これが毎年原爆の日が近づいたんだなぁ・・・と思わせる風景です。
58年目の被爆地広島では、その恐ろしさや平和学習といった広島ならではの思い、伝えられなくてはいけないことが、ずいぶん薄れているように思います。今日も平和記念式典に引き続き、原爆の特番を組んでいるのは広島テレビ一社だけ。それも10時30分までで、今晩特集があるテレビ局は一社もありません。NHKでさえ、平和記念式典の最後までを放映しないなんて!!こんなもんだなんて!!記憶が薄れるのは時間の問題だな・・・と思わずにはいられません。その分、県外、海外の方たちが新たな形で平和を訴えているように思います。
私も何か活動をしているわけではないので大きなことは言えませんが、いまの時代だからこそ、もうちょっとマスメディアで取り上げてほしいなぁ・・・。

昨夜はひいおじいちゃんを除く家族全員で、毎年恒例のコース、原爆慰霊碑、原爆供養塔、原爆の子の像、原爆ドームとお参りしてきました。今日、6日の夜は灯篭流しをしています。ボランティアのお兄さんたちが流してくれるそうなので、灯篭にメッセージを書いてお願いをしてきました。
原爆ドーム前の川岸では、「地球ハーモニー in HIROSHIMA」というコンサートの真っ最中。アフリカの子供たちが上手に日本語で「世界に一つだけの花」を歌うのが聞こえてきたので、原爆供養塔へ行く途中、長男と手をつないで一緒に歌いました。私たちがコンサートの会場に訪れた時には、モーツアルトのレクイエムをオーケストラと合唱団の方たちが合奏していました。みなさん、有志の方たちだったそうです。
そして、数日前そなえられた折鶴が放火される事件があった原爆の子の像では、おまわりさんが長い警棒を持って立ち、そのそばでは、待機中のパトカーが赤いランプをくるくる。ベレー帽をかぶったガーディアンズの方たちがうろうろ。(自警団の方たちです)悲しい光景ですね。
先ほどまで見ていた特番では、いままで知られていなかった、「少女運転士」の秘話が紹介されました。原爆投下の前後2年半の間、「広島電鉄家政女学校」という学校ができ、その女学生たちは、男手が少なくなっていた広島の路面電車の車掌・運転士として従事していたそうです。名称は女学校なのに実態は学校ではなく、この路面電車に始発から最終電車まで乗務し、残業までこなしていたそうです。もちろん、8月6日の日も運転士・車掌として乗務、被爆された方が多くおられました。今日は、その被爆電車で被爆体験を語る方などがお話をしました。広島では、この被爆電車がまだ現役で走っています。
原爆投下後、3日で復旧した路面電車を社員の方たちと一緒に乗務し支えてきた女学生たちは、その後、敗戦とともに戦地から復員された方たちが乗務することで不要になり、 突然解散命令がくだされ、誰も卒業できなかったそうです。それで、幻の学校、記録にも残らない幻の乗務員となってしまったそうです。
最初から最後までちゃんと見られなかったので若干内容が違うかもしれませんが、たったの58年前に、まだ15〜17歳の女の子が学校にも行けず、原爆の被害にあい、卒業することもできなかったことをずっとおし黙っていたんだと思うと、戦争が生み出す悲劇をまた改めて思い知らされます。
August 7, 2003
小うに
ひろしまに出会えるサイト
見聞録「チンチン電車」(CityDO! より)
小うにさんのレポートにある、女学生が支えたチンチン電車についての記事。
中国新聞
広島県内で約60%の普及率を誇る地方紙。以下、折り鶴の放火事件と、8月6日の平和記念式典での広島市長の平和宣言に関連するニュースです。
■03/8/2「折り鶴放火の大学生逮捕 14万羽焼失」
■03/8/6「平和決意、おわび折り鶴 関学大生ら9万2000羽」
■03/8/7「『法の支配』未来照らす 被爆58周年、広島市長平和宣言」
ヒロシマ 8・6特別番組「58回目の原爆忌2003年8月6日」(広島テレビより)
広島テレビの原爆の日の特番スケジュール。番組自体は見られないけれど、どのような話題が取り上げられたかという概要がここで分かります。
ひろでんの歴史(ひろでんホームページより)
広島電鉄家政女学校の生徒達が支えたひろでんの歴史。