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ミケポン一家がくれたもの

10歳のミケポンは私のリトル・ガールフレンドです。私は日本でピアノを習っていましたが、ミケポンも同じ先生に習っていて、発表会で出会ったのです。

ミケポン一家とのお付き合いが始まったのは、私がマウイに移る数ヶ月前でした。何度かミケポンのおうちにお邪魔したのですが、ミケポンはお母さんと一緒にいつも手作りのおやつを用意して待っていてくれました。そして、弟の6歳のポチタンと一緒に「お客様が先!」と言いながら手作りおやつを勧めてくれるのです。早く食べたいのに我慢しているポチタンと、正座して片手を差し出しながら「どうぞ」と勧めてくれるミケポン。二人を見ているだけで私は胸もお腹もいっぱいになってしまうのでした。(でももちろん、おやつはいただきました)

ミケポンと私はよく手紙を交換しているのですが、ミケポンからの手紙にはクイズが入っていたりお話が書いてあったり、いつも楽しい工夫がしてあります。そして敬語を使って一生懸命に書いてくれていたのですが、先日、手紙の最初に「友達言葉で書きます」という文がありました。ところが、読んでみるといつもの通り丁寧な言葉遣いです。歳は離れているけれどミケポンは私の大事なお友達。「友達言葉」はミケポンが私に親しみを感じてくれているようで嬉しかったし、でも実際は敬語で書いてあったのも遠慮が感じられて可愛らしく、余計にミケポンが好きになりました。そして、その次にもらった手紙は本当に「友達言葉」で書いてあって、ミケポンが私の隣でお話してくれているような感じがしたのです。

ポチタンは、私がマウイに移る日程が決まったときに、宝物のスーパーボールコレクションをずら〜っと並べて見せてくれて、その中から「これ、マークさんにあげて」とキレイな色の一つを渡してくれました。自分が大事にしているものを人にあげるのは特別なことなので、私も、そしてスーパーボールを受け取ってその話を聞いたマークも、とても嬉しかったのです。しかもマークはスーパーボールが大好き。「お礼に何かステキなものをあげたい」としばらく考えたあと、マークは宝物の貝をポチタンに送りました。すると間もなく、ポチタンは英語で「I like It!」と書いた手紙を送ってくれて、また私達を喜ばせてくれたのです。

ミケポンもポチタンも、大人とキチンと話せる子供です。ものおじもしなければ失礼なこともしません。このバランスの良さにはいつも感心するのですが、お母さんのアナゴさん・お父さんのテッドさんを見て、なるほど、と納得しました。アナゴさんはミケポンとポチタンに話すとき、決して頭ごなしに決めつけた言い方はしません。二人を注意するときでも、話し方に「相手を尊重する心」があるように思うのです。聞かれたことには丁寧に答え、「子供には分からないわヨ」というような態度はとりません。テッドさんは相手が子供だから、というような手加減がない人で、かと言って厳しかったり子供の重荷になるようなお父さんではないのです。私とテッドさんの会話に加わろうとしたミケポンに、「いまボクがニコちゃんと話してるんだから、ちょっと待っててよ〜」などというテッドさんは、とても自然に子供と対等でいられる、いいお父さんという感じでした。

ミケポンの家族は、お互いがお互いのことを好きみたいです。だから、とても仲がいいのです。これ、家族なんだから当たり前と思ってしまいがちですが、全員が歳も立場も違う人間が集まっている「家族」は、和を保つのが実は難しいのではないでしょうか。ミケポン一家は家庭で愛を育てているので、それを人に分けることもできます。私もいただいた何分の一かでも、愛のお返しをしたいなあと、いつも思っているのです。

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