www.nikonikki.com
お友達が参加してくれたコンテンツ >> ニコたちリレー日記

第四回 機織りというか骨折りというか

by niko

先日、久〜〜し振りにテレビ番組を見ました。「スーパーナニー」というリアリティショーで、ナニー(ベビーシッター)のエキスパートが全然言うことを聞かない問題児の家に行き、子供だけじゃなく両親も教育していく番組なのです。すっごく面白かった。

私が見たときは、庭にプールがあるような裕福な一家が登場したのですが、家族構成は、子育てに対しては怠惰としか言いようのない両親と男の子二人。長男は7歳なのにトイレを使ったあとお尻を自分で拭くこともできないんです!わ〜ビックリ!!おもちゃなんて絶対に片付けず、床に散らかしたままなので、ナニーはそれを全部ゴミ袋に入れるように母親に言います。泣きわめく子供をよそに、床に座り込んで黙々とおもちゃを集める母親。一方で、ナニーは両親の寝室に行き、そこら中に散らかった洋服を片付けるように父親に言います。「アナタがこれじゃあ子供だって片付けないわ」。

外に遊びに行けば、ヨソの子のボールを奪ってしまう下の子。訴えに来た持ち主の女の子と一緒に母親は下の男の子のところに行きますが、ボールを奪い合う子供二人に挟まれて何もできません。ナニーは母親を脇へ呼び、「毅然とした態度でルールを教えなきゃ」。それに対して母親は「私にとっては放っておいて子供たちの好きなようにさせる方が簡単なのよ」。「じゃあ、もし逆だったらどうなの?アナタの息子が誰かに持ち物を取られて泣きついてきたらどうするの?」とナニー。話しているうちに母親は泣き出してしまいます。「ルールは分かってるのよ。ただ、そのルールをどう子供に説明すればいいかが分からないの」。でもそれじゃあ困りますよね。ナニーは「大丈夫、できるわよ」と母親を励ましつつ、一緒に子供たちのケンカの輪に入っていくのでした。

お気に入りのゲームをなくして子供がグズグズ泣き出し、父親に反抗したときも、なだめようとオロオロする父親を子供から離し、子供に対して「そんな態度を取っちゃダメでしょう。アナタがだらしないから物をなくすのよ」とナニー。子供が落ち着くまで一人で座らせるように父親に言います。かなり長い時間、座らされたベンチから立ち上がり、わめき続ける息子を、父親は無言でベンチに戻し続けなければいけませんでした。けれども最後には息子が「お父さんごめんなさい」と謝ったのです。それを聞いて涙ぐむ父親。「こんな気持は初めてだよ・・・。子供から父親として尊重されるってことがこれまではなかったんだ」。・・・そりゃあそうですよね、それまでは自ら奴隷のように息子に仕えてたんだもん。

でも、ナニーは子供に厳しいだけではないんです。子供が両親と楽しく過ごす時間をどんなに求めているかを両親に説き、嫌々ではなく、両親も楽しんで子供と過ごすことを教えます。そういう質の高い時間を過ごすうちに、子供の態度も和らぎ、両親も自信を持つようになり、一家はどんどん・・・何て言うんでしょう、お互いに心を開き、愛情を示すようになっていくんですねえ。特に、両親と遊んだあとの息子たちの態度の変わりようには目を見張るものがありました。

あなご姉さんの喩えで言えば、機織りが嫌いな両親に織られたガタガタの布を修正し、両親に上手な機織りの仕方を教えるのがスーパーナニーと言えるでしょうか。

はじめは口を開けて呆れつつ笑いつつ見ていた私ですが、もし自分が子育てをするとしたら・・・と考えると笑ってばかりもいられません。子供相手は実際に骨が折れるんですよね。それで思い出したのが、姪がまだ2歳にもならないとき、妹が出産のために入院したので姪をあずかったときのこと。夜中に「ママ〜」と泣きやまなくなった姪を相手に、私は手も足も出ませんでした。「大丈夫だよ〜おいで〜」と抱こうとしても拒否されるし、途方に暮れて腹が立ってきたことを憶えています。もちろん、泣いている姪に対してではなく誰に対してでもなく、そういう困った状況に対して。

オトナが相手でも困った状況に陥ることはたくさんあるけど、子供が相手の手も足も出ない状況のときって、簡単に諦めて投げ出してしまわないでしょうか。オトナが相手だったら説得してみようとか、謝ってみようとか、解決策を考えるような状況でも、子供相手だとオトナほど話が通じないので諦めてしまうんですね。テレビで「好きなようにさせておく方が簡単なのよ」と言ったときの母親のように。でも子供相手でも、大事なことを伝えることはできるし、伝えないといけないんですね。オトナ同士のときとは方法が違うだけのはずなので、その方法を私たちは学ばないといけないのでしょう・・・。

あの晩の泣き続けていた姪のことは時々ふと思い出します。きっとすごく不安だったと思うのに、何も出来なくて姪を見つめるだけだった私。はあ。挫折感・・・。あのとき、あの子は可哀想だったよなあ、と何故かふと思い出して胸が痛むことが時々あるのです。たしか、妹に付き添って病院に行った母がしばらくして帰ってきて、簡単に姪を寝かせてしまったのにもビックリしたような記憶もあります。私は夜泣きがヒドイ赤ん坊だったそうなので、母はよく心得ているのでしょう。経験者にはかないませんね。というか、母親ってやっぱりすごい人種ですねえ・・・・・・・。

二周目のリレー日記、二度目のうににバトンタッチします〜。うにはお嬢さん二人いるけど、途方に暮れたことなんてやっぱりあるのかな?

anago
あなご
矢印 niko
にこ
矢印 uni
うに
(c) 2006 Niko & Uni & Anago. All rights reserved.