フライボーイズ

2006年アメリカ、140分

監督:トニー・ビル
出演:ジェイムズ・フランコ、ジェニファー・デッカー、ジャン・レノ、マーティン・ヘンダーソン
公式サイト(日本語):www.flyboys.jp
公式サイト(英語):www.flyboysdvd.com

2009年2月14日

なんだか不思議な映画でした。すごく好きだったけど、これでいいのか?と思う点もあって・・・。

映画は第一次世界大戦のはじめ、アメリカが参戦する前に、フランス空軍の戦闘機パイロットに志願して闘ったアメリカ人の若者たちの群像を描いています。実在の人物たちをモデルに描かれていますが、全部が実話ということではないようです。で、このフランス空軍のラファイエット戦闘機隊というのが外国人傭兵部隊だったのか、無償奉仕の外国人がフランス人に混ざっていた部隊だったのかがよく分からないのですが、無償ってことありますかね?映画の紹介には彼らは「自由のために」「ボランティア」として入隊したと書かれているのですが、ボランティアがちょっとひっかかるんですよねえ???でもまあ、それは映画を見る上でオオゴトではないかもしれないんですけど。(あと、「自由のために」っていうのも違うと思うし)

大好きだった点は、人物がみんな魅力的に描かれていて、話もおっとりと進んで行って、映画の中盤からは、いつ誰が死んでしまうのか、死なないでほしい・・・と、怖くて身を乗り出すほど感情移入した点です。メインキャラクターのローリングスとフランス人女性ルシエンヌの恋の行方も微笑ましいけど儚くてハラハラさせられたし。彼らの上司を演じたジャン・レノがまたいい味を出してたし。ジャン・レノ以外はビッグスターを使っているわけではないのですが、みんなそれぞれ良かったんです。すがすがしさもあったし、悲しさもあったし。

だから本当は「大好きだ」と言い切りたいのですが、言いきれない点は、これが戦争を舞台にした映画だったからなんですね。入隊した若者たちが訓練を受け、実際に戦場に飛び、闘う姿を、まるでスポーツ選手がチームを作り、練習を積んで試合に出るような感覚で見てしまうのです。微笑ましいというか、楽しいとさえ思えてしまうのです。それは映画の良さなんだろうけど、でもやっぱり戦争だから、どうなのかとどこかで思ってしまうんですね。ジャン・レノの上官も、呑気な感じが演技としてはすごくいいんだけど、戦場での将校としてはあれでいいのかな?ちょっとよく分からないんです。

うーん、それで、だからやっぱり、不思議な映画でした。戦争が舞台なのに若者のロマンみたいなものをあんな風に表現できたのはいいことなのかもしれないけど、どうなのかな。好きなんですけどねえ。

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