マイ・ルーム

1996年アメリカ、95分

監督:ジェリー・サックス
出演:レオナルド・ディカプリオ、ダイアン・キートン
メリル・ストリープ、ロバート・デニーロ
ハル・スカルディーノ

2008年11月23日

泣きました。ボロボロに泣きました。10年以上前の映画ですが、見ていない人は是非!見てください。すごくよかったです。

ストーリーは単純です。20年も寝たきりの父親と手のかかる伯母を一人で面倒見ているベッシー(ダイアン・キートン)が白血病にかかってしまう。骨髄移植の可能性をさぐるため、ベッシーはずっと連絡を取り合っていなかった妹のリー(メリル・ストリープ)に連絡する。リーは家を焼いてしまった反抗期の息子ハンク(ディカプリオ)と次男のチャーリー(ハル・スカルディーノ)を連れて20年ぶりに実家に向かう。そこでほとんど他人同様だった家族が何日間かともに生活する・・・。

ベッシーとリーはもともとソリが合いません。リーの息子達が伯母や祖父と会うのは初めてです。そしてハンクは父親を恋しがるばかりで母親のリーには反発。そのハンクがベッシーには違う態度で接するのを見て、リーは複雑な心境を抱きます。

家族はバラバラなんだけど、それを束ねるのはやっぱり愛みたいです。死の恐怖を克服しようとしているベッシーが、リーに「お父さんや伯母さんと一緒にいられて、私はラッキーだったわ」と言うと、リーは「そうね。あなたはラッキーだったわ。二人はあなたをとても愛しているわ」と言います。それをベッシーは訂正して、「違うの。私が二人をこれほど愛せてラッキーだったの」と言ってほほえむのです。う、泣ける。ダイアン・キートンの話し方や笑い方がとても柔らかくて素晴らしかったです。彼女がベッシーを本当に愛情深く演じたので、そのベッシーが白血病というのが余計に悲しかったです。

ディカプリオは「ボーイズ・ライフ」で共演したロバート・デニーロとこの映画でも共演しています。「ボーイズ・ライフ」でのデニーロは異常な性格の父親でしたが、「マイ・ルーム」ではベッシーの医者をコミカルに演じていました。あんな医者、私だったら絶対に嫌だけど、ベッシーを取り巻く環境を考えれば重くなるはずのこの映画の中で、デニーロが出てくるシーンは必ず笑えるのでした。デニーロもやっぱりうまかったです。

・・・と、出演者のうまさをいちいち褒めていったら、きっとこの映画はキリがないんです。ビッグネームが揃った豪華なキャスティングです。それでも役者の演技が見えすぎることなく、全体に柔らかくまとまっていて、それでも大泣きしてしまうのは、やっぱりみんな上手いんですよねえ。

ところでタイトルですが。原題は「Marvin’s Room」で、マーヴィンは寝たきりのベッシーとリーの父親の名前なんです。映画を見るまで、マーヴィンはディカプリオの役名だと思い込んでいて、反抗期の男の子の成長物語を想像していたので、かなり意外でした。ハンクの成長も物語の一部ではあるけど、「マーヴィンの部屋」ねえ。なんでそういうタイトルなのかな?分かる気もするけど難しい気もします(笑)。そして、それが邦題の「マイ・ルーム」になると、もう意味不明ですね。これは直訳の「マーヴィンの部屋」にするのが正解だったんじゃないのかなあ。小さなことかもしれないけど。