昨日ちょっと泣きすぎました。トム・ハンクスとデンゼル・ワシントンの「フィラデルフィア」を見ていて、トム・ハンクス演じるアンディが病院で恋人に「I'm ready」と息絶え絶えに言うところ・・・。判決が出て、死ぬことに対して「ready」だったんだけど、もうそこから涙が止まらなくて。あれはなんか、何度見ても悲しいですね。私達はエイズに対して今では少し知識も持っていて、例えば握手をしたくらいじゃ感染しないって分かってるけど、以前はそういう理解もなく、エイズ患者は病気と病気への偏見に苦しんだわけですね。あの映画でデンゼル・ワシントン演じる弁護士がアンディに「エイズなんだ」って言われたとたんに笑顔が消え、握手していた手を引っ込め、アンディが脱いだ帽子やアンディが触れた葉巻に目をやり、さっそく医者に会いに行き「今晩、生後六ヶ月(だったと思う)の娘を抱いても大丈夫なんだね?」などと念を押した、そういう反応が過剰ではなかった時期があったのでしょう。
いつも思うけどトム・ハンクスってすごい俳優ですね。何でもなさそうにしてるのに、いつもスゴイんです。「フィラデルフィア」では特に、彼の演じるアンディがスウィートないい人なので、余計に感情移入してしまうように思います。恋人のアントニオ・バンデラスの熱々ぶりに比べてトム・ハンクスはいつも静かで、体が辛いんだけど周りに気を配ったり。彼をクビにした法律事務との裁判中も、いつも静かなんですね。で、いつも抑えてるアンディの代わりに、こっちが感情的になってしまうような・・・。だから珍しくアンディが悲しみを見せるときは、本当に本当に悲しくなってしまうのです。
昨日は確定申告をしたあと「フィラデルフィア」を見て、私はもう胸一杯で充分だったけど、もう一本見たがる友人に付き合って「オー・ブラザー」も見ました。これもなかなかよく出来ていて、笑えるいい映画だったし大好きなジョージ・クルーニーも出てたしで楽しんだのですが、終わってしまったらやっぱり「フィラデルフィア」を思い出して悲しくなってしまったのでした。