秋刀魚の味

1962年日本、113分

監督:小津安次郎
出演:笠智衆、岩下志麻、佐田啓二、岡田茉莉子

2004年10月24日

昨日の夜、もう眠くてウトウトしだしたので「こりゃいかん。歯を磨かないと」なんて言いつつすっごく頑張って起きあがって歯磨きを始めました。そうしたら、テレビに南極が写っていて「なるほど」なんて言いながら見てしまったあとに、小津安二郎監督の「秋刀魚の味」が始まってしまったのです。

私、実は小津監督の映画も黒沢監督の映画も一本も見たことなくて、それをちょっと恥ずかしいと思っていたのです。で、目が半分閉じてる状態で見始めてしまったのですね。

・・・淡々としていました。何も特別なことは起こらなくて、ただ淡々としてました。場面が変わるときに写される風景に迫力があるほかは、どこにも劇的なシーンはありませんでした。でも、その淡々さが最後にどうなるのか、この人達が何のために登場してるのか、そして、いつ誰がどういう風にサンマを食べるのか、見ないでは気が済まない気にさせられました。それに、笠智衆さんが気になってしょうがなかったし・・・。

最後、ブワーッと悲しくなりました。ただ娘がお嫁に行くだけのことでこんなにも孤独を描くことができるのか、と圧倒されました。例えば娘の部屋やそこにある家具の一つ一つが、これほど雄弁になれるものなのかと驚きました。ついに誰もサンマを食べなかったので呆気にとられましたが、どうしてこの映画のタイトルが「秋刀魚の味」なのかは自分なりに分かった気がします。

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