大好きじゃなかったけど面白かったです。最初の一時間くらいはディカプリオが演じたハワード・ヒューズの変わり者ぶりを笑いながら見ていて、ふと同じスコセッシ監督の「カジノ」を思い出しました。あれは私はあまり好きではなかったのですが、現実離れしたシーンがくるくると進んで行く感じ、豪華さや突拍子のなさ、それが実話というのが信じられない感じが似ていました。「カジノ」はロバート・デニーロが好演していましたが、これならディカプリオが「スコセッシの次のデニーロ」と言われるのも分かるかな、と思ったり。
この映画のディカプリオは少年ぽさと最近の男臭い感じの中間くらいで、あの独特の声が全編を通して浮き立つようでした。ヘンな声と言えばヘンな声なんですよね(笑)。それにしても、ディカプリオが映画の中で傷つくのはもう定番のようにも思えますね。「ディパーテッド」「ワールド・オブ・ライズ」「ブラッド・ダイヤモンド」、決して弱くないんだけど、傷だらけのヒーローです。ボロボロです(笑)。「アビエイター」では飛行機事故で骨折だの火傷だの、全身めちゃくちゃになってるし。精神も病んでしまうし。「ギルバート・グレイプ」のアーニー役を思えば、ディカプリオのうまさの見せ所とも言えますが、実際のハワード・ヒューズは潔癖性が過ぎて、最後はお風呂にも入れず、異臭を放つミイラのようになっていたそうです。ディカプリオはそこまでは演じていないので、ちょっとホッとしました(笑)。