「追記」を先に・・・・・。去年このページをアップしたときは日本での公開が決まっていませんでしたが、4月に公開されることが決まったようです。アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞したからでしょうか。この映画や主人公のジョージアナ・デヴォンシャー公爵夫人に関する日本語のウェブページも着々とアップされているようですが、今日の時点で日本語の公式サイトでは私が下で触れている衣装のコーナーはアップされていません。興味のある方は英語版を見てください。
2008年イギリス、110分
監督:Saul Dibb
主演:キーラ・ナイトレイ
公式サイト(日):www.koushakufujin-movie.jp
公式サイト(米):www.theduchessmovie.com
「追記」を先に・・・・・。去年このページをアップしたときは日本での公開が決まっていませんでしたが、4月に公開されることが決まったようです。アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞したからでしょうか。この映画や主人公のジョージアナ・デヴォンシャー公爵夫人に関する日本語のウェブページも着々とアップされているようですが、今日の時点で日本語の公式サイトでは私が下で触れている衣装のコーナーはアップされていません。興味のある方は英語版を見てください。
この秋公開されたイギリス映画で日本での公開は決まっていないようですが、大好きなヨーロッパの王侯貴族ものなのでご紹介したいと思います。映画のタイトル「The Duchess(伯爵夫人)」は18世紀に実在した女性、ジョージアナ・キャヴェンディッシュ(Georgiana Cavendish 1757-1806)のことで、亡くなったイギリスのダイアナ元皇太子妃の先祖にあたる人です(二人の実家は同じ系列のスペンサー家)。
主役のジョージアナの人生は、典型的な貴族の人生と言えます。女性に参政権が認められるはるか前のこの時代に政治活動に参加したことを除けば、変わったことはありません。それでもドラマティックだし、哀れでもあるし、そして映画はそれをとてもよく見せていました。美貌とファッションセンスの良さで社交界でもてはやされたジョージアナの衣装も楽しかったし(これは私にはすごく大事)。公式サイトではその衣装をじっくり見ることができます。
で、ジョージアナの人生ですが、17歳のときにデヴォンシャー公ウィリアム・キャヴェンディッシュ(William Cavendish 1748-1811)と結婚し、公爵夫人になりました。夫婦の関係は幸せなものではなく、彼女は間もなくウィリアムの派手な女性関係を知ることになります。ウィリアムは男子の跡継ぎを彼女に求めますが、度重なる流産のあとに得たのは女の子が二人。ジョージアナがついに男子を授かるまでに、16年を待たなければなりませんでした。
その間、彼女は友人のエリザベス・フォスターを夫に紹介し、エリザベスが客人として一緒に住むようになると、ウィリアムとエリザベスは愛人関係になります。傷ついたジョージアナは政治活動に関わり、後の首相チャールズ・グレイ伯爵と愛人関係になり、ギャンブルにも溺れていました。
・・・ね、そこここにゴロゴロしているような話でしょう。でも面白いんです。そして悲しいんです。歴史上の人物の話だし、日本での公開が未定なので彼らがどうなるかも書いてしまいますが、まず、ジョージアナはチャールズ・グレイとの間にできた娘を出産し、その娘イライザはグレイ家で成長します。ジョージアナが莫大な借金を残して亡くなったあと、夫ウィリアムはエリザベスと再婚します。ウィリアムが亡くなると、ジョージアナの息子、ウィリアム・ジョージ・スペンサー・キャヴェンディッシュ(1790-1858)が6代目デヴォンシャー公になりました。ちなみに現在のデボンシャー公は12代目です。
映画を見ていてフランス王妃マリー・アントワネット(1755-1793)を思い出しましたが、似たような人生を歩んだ二人は近くも遠くもない関係を保っていたようです。
もう一つついでに、ジョージアナの愛人グレイ伯爵は紅茶が好きで、私も大好きな香りのいい紅茶アールグレイは、彼にちなんでそう呼ばれるようになったとか。伯爵はイギリスでは Earl(アール)です。
This art work is in the public domain --- Georgiana, Duchess of Devonshire by Sir Joshua Reynolds.