きみに読む物語

2004年アメリカ、123分

原作:ニコラス・スパークス
監督:ニック・カサヴェテス
出演:ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス、ジーナ・ローランズ、ジェームズ・ガーナー

2008年9月8日

前半は照れ笑いの連続、後半は涙の連続でした。

お話自体はありふれているとも言えるのです。主人公のカップル、ノアとアリーの愛の物語で、映画は老人の介護施設に住む女性に、男性が彼らの物語を聞かせるというかたちで進みます。

1940年代、夏休みを過ごすために家族と訪れた田舎町で、アリーはノアに出会います。最初はノアの一歩的な一目惚れだったのですが、二人が恋に落ちるのに時間はかかりませんでした(という古くさい言い方がピッタリの二人でした)。しばらく楽しい時を過ごすのですが、都会からやってきた裕福な家庭の娘アリーと、素朴で貧しい田舎者のノアは、アリーの両親に引き裂かれてしまいます。これまた典型的!それでも飽きずに照れ笑いしつつ見られるくらい、二人は初々しく可愛らしいカップルでした。二人、というよりノアかなあ。アリーの方は、どうしてノアがそこまで好きになったのかちょっと分からないけど、でもまあ、恋ってそういうものなんだろうしね。

アリーが去ってから、ノアは彼女に手紙を書き続けます。毎日毎日、一年間。ところがその手紙はアリーに届くことはありませんでした。彼女の母親に遮られていたのです。これまた、典型的ですよね。ノアは世界大戦に出兵、アリーは裕福な男性との結婚が決まります。戦争から戻ったノアはアリーを見つけますが、彼女は婚約者と一緒でした。これもありがちですよね。でもね、「珍しくない」と思いつつも、決して退屈しないんです。

アリーに一目惚れしたノア、拒まれてもめげずに彼女を口説くノア、情熱的なんだけどどこか静かで頼もしかった。

引き裂かれる直前、二人が初めての体験をしようとするとき、向き合って服を脱いでいくときの二人、床にひざまずき、見つめ合う二人、何かの儀式のようで可愛かった。見ているこちらが照れて体をよじってしまう可愛さです。

アリーが結婚する前にノアと再会しますが、まだ消えたわけではないお互いへの愛情をなかなか言い出さない二人。届かなかった手紙のことはアリーは知らないままなのか、ノアは言わないままなのか。

二人はそこで気持ちの整理をつけて、別々の人生を歩き始めるのか、それとも一緒になるのか。

・・・何年も前に公開された映画だし、二人がどうなるのか言いたくて仕方ないのですが、多分、この映画の場合はそういうこと、あんまり書かない方がいいだろうと思います。じれったいけど、でも、いいんです。そのへんがいいんです。(笑)

映画の最後はボロボロ泣いていましたが、見終わって落ち着いてみると、これはアリーとノアの恋愛物語というより、ノアという男性の愛情を描いた物語という気がしてきました。あそこまで強く誰かを愛せるってすごいな、と。誰かあそこまで強く愛してくれたらな〜とも思うし・・・。あ、それが結論か。ははは。アリーもノアを愛したことは確かなんだけど、どうもアリーの人柄や愛情は、そんなによく表現されてないようにも思います。私が女だからノアの方に注目してしまうのかな。

お話も美しいですが、風景もすばらしかったです。

Copyright (c) 2008 Niko. All rights reserved.