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ハワイのシンボル、レイ

ハワイアンは昔からレイを愛や友情のシンボルとして贈り合っていました。レイを自分のために用意して使うこともあります。農夫は収穫物への神の祝福を祈願してレイをまといました。子供を育てる母親にとって命の象徴(ただ、妊娠中の女性はレイを首にかけません。出産のときに赤ちゃんの首にへその緒がからまってしまうイメージにつながるようです)、クラフトマンにとっては自分たちが使う材料への精神的な近さを担うもの、フラのダンサーにとってはレイは欠かせない装身具です。また、医師(神の助けを借りて傷や病気を癒す祭司のような人がハワイにいたようです)に特別に用いられる、癒しの力があるレイというのもあったようです。こうしてみると、レイはハワイアンの精神と深く結びついた存在なのですね。

19世紀から20世紀初頭、船での旅が主流だったころは、ホノルルのアロハ・タワーにレイを持ったフローリスト達が列を作り、レイは世界中からハワイを訪れる人たちにハワイのシンボルとして認識されるようになりました。このころ、「ハワイを旅立つ人がレイを船から海に投げ込み、そのレイが岸まで流されるとレイを投げた人はいつかハワイに戻ってこられる」というジンクスがあり、ダイヤモンドヘッドのあたりの透き通った海にはたくさんのレイが浮かんでいたそうです。

レイを身に付けるのに厳しいキマリはありません。老若男女、誕生日に記念日、何でもない日、誰でもいつでもレイを楽しめるのです。レイはできれば肩にゆったりとかけ、前身だけではなく背中にもドレープを作るのですが、動いているうちにどうしても前身の方に落ちてくるので、レイを格好良くまとうのは実はけっこう難しいのです。

レイに関するたった一つのマナーは、誰かがレイをくれたら断らないこと。レイには歓迎の意味が込められているので、それを断るのは失礼なことなのです。そして、くれた人から見える範囲にいる間ははずさないでいるのが暗黙の了解のようですが、どうしてものときは一言断るといいと思います。私も経験がありますが、花の強い香りでくしゃみが止まらなくなってしまったり、職場でレイを贈った相手があちこち走り回るポジションだったりすると、レイをはずした方がよかったりします。マナーは大事だけど、そのためにツライ思いをすることもないですからね。せっかくのレイなので、無理せず楽しみましょう。

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