2004年に発行されたウィスコンシン州のクォーター、25セント硬貨ということには変わりないのですが、コレクターにとっては500ドルの価値にもなりうる、ステイツクォーターの中ではいまのところ最も高いクォーターのようです。
と言っても、ウィスコンシン・クォーターの全てがそんなに高いわけではありません。実はどういうわけかミスプリント(硬貨でも「プリント」と言えるか分かりませんが)バージョンが、しかも二種類発行されてしまったのです。どちらもとうもろこしの葉が多いのです。こんな感じ。
(写真を見たい方はJS Online: Two-bit mistakeにアクセスしてみてください。)
で、もちろん、このミスバージョンが珍しいので高いわけですね。値段は状態によって変わりますが、2006年12月現在では、例えば二種類のミスバージョンをセットで850ドルという値段をeBayで見付けることができます。(eBayのこのページはミスプリ・クォーターの調査レポートも載せています)
原因については造幣局も解明できなかったようです。意図的に作ったバージョン違いではないということですが、ミスにしては葉があまりにもハッキリしていて、アクシデントで付いてしまったキズではなさそうです。とすると、誰かが意図的に型をこのように作ったということになりますが、造幣局のどこにも、何の記録も目撃者もないらしい。・・・そんなことってあるのでしょうか。面白いですねえ・・・。私はもちろんどっちも欲しいのですが、そんな金額を払うつもりは毛頭ないので、このミスプリ・クォーターが話題になってから、お釣りをもらう度に期待してチェックしているのですが、残念ながらいまのところ見付けてはいません。もちろん数は少ないし、しかもアリゾナ州南部のトゥーソンやテキサス州南部のサンアントニオという限られた地域でしか見られないということです。ミスバージョンはコロラド州デンバーの造幣所で作られたようで、そこから南西部に運ばれたらしい。南西部どころかメインランドに済んでいるわけでもない私は、もしかしたら一生お目にかかれないかもしれません。(でも旅行者が多いハワイなので、流通するかもなあ、とは思うのですけど)
クォーターのデザインにもちょっと触れましょう(と言うより、それがこのコーナーの第一目的なのでした)。
ウィスコンシンは酪農・工業・観光産業のバランスのとれた州ですが、クォーターでは酪農がクローズアップされています。ウィスコンシンは「America's Dairy Land」と呼ばれている乳製品の産地で、アメリカ全土の牛乳生産量の15%をカバー。約1万7千の牧場数を誇り、ウシの数は100万を上回り、各牧場が年間平均65キロリットルの牛乳を生産しています。また350種類以上のチーズ生産量は米国一で、多くの賞も受賞しています。こんな大きな数字を見ているだけで、ちょっと圧倒されますね。350もの違う種類のチーズというのも、なかなか想像できません。とうもろこしが描かれているのも、ミスプリのためだけではありません。2002年には全米5位の収穫量を誇ったとうもろこし、ウィスコンシンに約8億8千ドルをもたらしました。
ウィスコンシンは教育・文化面も充実していて、16万人が学ぶ、そしてアジア系の留学生も多いというウィスコンシン州立大学や、近現代の美術品を収蔵するミルウォーキー美術館などもあります。
※ウィスコンシン州より前に州になった地域は薄い青で塗ってあります。
※参考サイト
アメリカ合衆国造幣局 -- ウィスコンシン州クォーターのページ